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研究者の出世

研究者の場合、自己実現の道は良い研究をすることでしょう。しかし、良い研究をしても、ノーベル賞でも取らない限り、役員と同様の待遇が与えられてはいないことが多いのではないでしょうか。

特に基礎研究者の場合、会社の経営に転ずることが難しく、会社の中で役員待遇を得ることが難しいかもしれません。

会社の経営に転ずる場合、マネジメント等をしなければならず、研究活動を犠牲にすることになるでしょう。これを嫌う研究者が多いのですが、マネジメントに残らずに、役員待遇にしてくれる会社は多くないでしょう。

会社を辞めて、アカデミックポストを目指すことも考えられます。会社から、大学に移るために論文を書いている人も多いでしょう。しかし、アカデミックポストの数は少ないので、競争が激しくなります。

研究をある年齢で切り上げて、マネジメント等、会社経営に役立つ知識を学ぶことに転換することも考えられます。しかし、それは多くの場合、研究者の自己実現の道ではないでしょう。また、文系の人とは、若い頃の経験ですでに大差がついており、かなりの不利を負うことになります。

応用技術系ならば、技術を生かしたマネジメントで技術担当の管理職になることも考えられますが、基礎研究の場合、研究所の所長はともかく、会社の中で役員待遇まで出世するのは難しいことも多いでしょう。

管理職ではなくても、優れた基礎研究者には役員待遇を保証するような会社に就職することが一つの道でしょう。しかし、そのような会社は多くはないでしょう。

社会を変えることなく、「私の出世」を目指すことは、基礎研究者の場合には特に難しいといえるでしょう。
技術者、研究者 | comments (0) | -

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